Leanな生活について考えるブログ

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■ ムービーレビュー:恋愛写真

【STORY】
 
大学時代、カメラマンを目指していた誠人(松田)は、ミステリアスな魅力を持つ静流(広末)に惹かれ、やがて一緒に暮らすようになる。ふとしたことから別れてしまった2人だが、3年後、誠人の元に静流からエアメールが届く。以前同窓会で「静流はニューヨークで死んだ」と聞いていた彼女からなぜ手紙が?誠人は静流を探すため、ニューヨークへと旅立つー。

【REVIEW】
 
面白かった。時々入るコミカルなギャグが、今までにない感じ。客層を混ぜたっていう感じがする。今のちょっと切ない系私小説風現代日本映画の客層と、完全にエンターテイメントよりの推理ドラマ好きの客層と、ハリウッド映画好きの客層。
 
っていうか小池栄子の顔がまじありえねー。いや全体的に一個一個の表現はマンガっぽくて爆笑がとまらんかったっす。マンガのような展開だったし。こんな女いねーーー!みたいなかんじで。
 
ほんとおしむらくは一人一人の演技力、ってとこでしょうか。主役級が笑ってしまうぐらい、うそくさい。まぁ脚本がうそくさいから演技するのも大変だったんだろうけど。それにしても小池栄子の説明台詞はなんとかならんかったのか・・・。あれも狙いなのか?
 
でもそれすらもふっきってしまうような構成力の高さが、こんな映画もありかも、と思わせてしまうのでした。結局どんな演出も、構成力に負けるのでした。
 
本当に一個一個の表現は古いのに全体をとおすとその組み合わせは間違いなく新しく、そしてなおかつ多くの人にうけるだろう、という映画。そんな表現者自身も満足し、観客も満足させるこういう形があったとは!なんて大げさに驚いてみる。こういうものをみんな作るべきだ。
 
岩井風ちょっと物悲しいオシャレ系「邦画」は少し飽きてきたよ・・・。まぁすきなんだけど。っておれみたいなやつがいるから需要と供給が一致してんのかね?
 
 
・追記
そういえば、展開が前にレビューした「ヤサシイワタシ」と似ている。カメラの話とか、彼女が死んでしまうところとか。いやパクリとかいってんじゃないっすよ。ただ写真家の死ってのは原型的事象なのかなとかおもった。恋人の死をのりこえて成長するってのも最近よくあるナラティブストラクチャー(原型構造)っすね。
 
【DATA】
 
監督: 堤幸彦
出演: 広末涼子 / 松田龍平/ 小池栄子 / 大杉漣
 
公式HP「---恋愛寫眞 Collage of our Life---」