シーン19−2 家庭教師(2)
○ 家庭教師の家(夜)
亮介「まぁせまいけど、入りなよ」
雄一「はぁ」
雄一写真をみつける
隆のようなひとがうつってる
亮介「あ、そんなに睨まないで、それ隆じゃないよ、俺だから」
雄一おどろく
亮介「あいつが死んで、髪切ったんだよ。よく間違えられてたし、やっぱ、まわりに思い出させたくなかったしね」
雄一「もしかして、あの日、ゆうに隆のことを伝えたのって亮介さんですか」
亮介「あ、そうだよ。電話がつうじなくて。俺も帰り際だったし、なんで?」
雄一「いや、別に」
テストの結果をみている
亮介「なるほどね」
雄一「…」
亮介「予想以上だ。一人で勉強してたわりに、よくなってるな。お前、もともと頭よかったもんな。なにもしなくても。いつも隆くやしがってたぜ。あいつ勉強してないくせに成績がいいって」
しばらく無言
亮介「来月か、永大プレだろ」
雄一「はぁ」
亮介「そこで判定よけりゃ、俺はいけるとおもう」
雄一「はい」
しばらく無言
亮介「この1ヶ月が正念場…ってやつかな」