Leanな生活について考えるブログ

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【映画】 この世の外へ

うーーーーん。微妙。米軍基地クラブの雇われバンドマンたちの話。うーん。

演出が古くさい。それにつきる。死んだ人を弔って歌う曲の最中に、その死んだ人の生きてるときのシーンがカットインされるんだけど、おまえそれ何年前のドラマだよ、みたいなかんじが。

キャラクタ一人一人も個性的なのに、魅力的個別のストーリーが欠けている。トランペットのお兄ちゃんなんか、めっちゃええかんじなのに、あっけなく死んでるし。途中のエピソードもなく。えー。しかもわりと普通に忘れられてるし。えー。なんのためにいたんだあいつは・・・。ライバルの軍人のやつも、夢でうなされてる意味あんまなかったし。

あとストーリーの主題も明白じゃない。なにがテーマだったのか。最後のシーンをみるかぎり、戦争にたいするなんらかのアンチテーゼをだしたかったのかもしれないけど途中ほとんど伝わってこない。ありがちな戦争よくない!っていうべたべたなエピソードはいくらかあったけれども。

まぁつっこみどころ満載やったなぁ。いや、ほんと題材的にはすごいよかったんだよ。好みだし。ジャズと戦後のどさくさの感じが。雰囲気もよかったし。

それだけにおしいなあとかおもった。


しかしたまたまだけどここんところ「昭和歌謡大全集(現代)」「69(70年代)」「この世の外へ(戦後)」と、「戦争」と「音楽」の映画が続いたなあ。

大義のための戦争と、快楽のための音楽。その対立と、妙な共鳴はいつの時代もずっと変わらないんかもしれません。

しかし、考えてみると面白いのが、それぞれの作品の音楽のジャンル。

それぞれにおいての音楽の役割というのはどれも同じで、今いる世界とは違う、別の世界につながることができる手段が「音楽」なわけです。そしてその違う世界とつながることで、感動とか成長とかがえがかれることになる。

この世の外へでは、昭和歌謡的なものがださい「内のもの」とされ、ジャズが、「外の世界」の音楽。69でも歌謡曲より、アメリカのロックが「外の世界」の音楽。

でも現代を舞台にした「昭和歌謡大全集」においては、現代の曲が「外の世界の曲」なのではなく、昭和歌謡曲という、はるか昔の、通俗的な音楽なのですよ。ループしてます。

このへん、現代の閉塞加減がでててなんか面白い点かなとかおもったり。