エヴァンゲリオンと使徒 愛情空間と貨幣空間
- 作者: 橘玲
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/05/11
- メディア: 単行本
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橘玲の(日本人)の冒頭で、エヴァンゲリオンは、家族や親しい友達で構成される愛情空間に対する、グローバリズム的公平な貨幣空間の理屈が侵入してくる話なんだということが書かれていて面白かった。言葉はわからないが、シンプルでわかりやすい理屈(なにかにむかって、すべてをなぎたおす)使徒は貨幣の理屈に例えられている。それに対する人間の行動は、愛情空間の愛憎いりまじる、わかりづらい関係性のなか、動いていく。面白い例えだなー。でも愛情空間だけでほそぼそやってきたひと(人類)は貨幣空間の理屈に対抗できないから、愛情空間のなかでも、貨幣空間の理屈をなんとかひねりだして(エヴァンゲリオン)理屈は分からないまま対抗していく。これは日本人がグローバリズムにのみこまれていくことを描いている、というわけですよ。