Leanな生活について考えるブログ

「LeanStartUp」や「デザイン思考」や「UX」な考え方についていろいろ考えたり、日々の生活で実践したり。

最近よんだ宗教本に関するなぐりがき

■宗教と日本人と世界
日本人とはなにか。武士道的な考え方と、資本主義的な考え方が世の中にある。日本人の精神は、やはり武士道に根ざしている。じゃあその武士道ってなんなんだろう。あと、資本主義ってなんだろう?そんなことを思うようになったきっかけの本。<(日本人)>

(日本人)

(日本人)


キリスト教やイスラム教、日本的世間などいろんなタイプの社会がある。世界中にいろんな人がいて、たぶん根本は同じなのだろうけど、ちょっとした環境や歴史の違いで、社会構造が違って、その結果、世界中の人々は少しずつ違う。そんなことがわかる。<武器としての社会類型論 世界を5つのタイプで見る>
武器としての社会類型論 世界を五つのタイプで見る (講談社現代新書)

武器としての社会類型論 世界を五つのタイプで見る (講談社現代新書)

■キリスト教
キリスト教、主にプロテスタントは資本主義の原型。もとはユダヤ教のいじめられっこ精神が、ロジカルな精神を生み出した。なぜ自分たちは負けるのか?なぜこの世界はあるのか?その根本の理由を神を使って理路整然と組み立てた。途中でギリシア由来の科学的精神がそれにとってかわり、世界を覆う理屈となった。<ふしぎなキリスト教>

ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)

ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)


<キリスト教入門>
キリスト教入門 (扶桑社新書)

キリスト教入門 (扶桑社新書)

■儒教
中国は、儒教の国で、徹底的な官僚の国。今にいたるまでその優秀なものが、一般人を導くという理屈はかわらない。儒教もある種宗教であり、中国も宗教的なもので成り立っているなぁと思う。<おどろきの中国>

おどろきの中国 (講談社現代新書)

おどろきの中国 (講談社現代新書)

■武士道
武士道は、支配の論理で、儒教の影響はやはり大きい。武士道はもとを正せば中国的文化だとおもう。そして武士道も宗教。そんな武士道のイイ側面も微妙な側面も公平に記している<武士道>

武士道 (講談社学術文庫)

武士道 (講談社学術文庫)


■仏教

仏教は多種多様で、まぁ大きく分けると 念仏 禅 密教 法華経 なんじゃないかなぁとおもう。そのうち 密教について考えるきっかけになった本。真言宗はもう、ほとんど仏教じゃないなぁと思ったりした。世俗をある意味肯定している。一般大衆の中心的な考え方にはならなかったけど、日本の文化的なコアにはなっていたのだなぁと思った。<空海と日本思想>

空海と日本思想 (岩波新書)

空海と日本思想 (岩波新書)


セイゴウな人がかいた空海の本。やっぱり科学とか西洋の思想とかいろいろごったにで解説していて面白いのだけれど、結構カオス。まぁおもしろい<空海の夢>
空海の夢

空海の夢


仏教の本は、大半は、スピリチュアル系というか、がちな自己啓発本だったりして、あまり客観的な記述でないものが多い(って宗教の本なんだからあたりまえなんだけど)。で、一部学術的に客観的に仏教をみているものもあって、この本はそうした視点から、仏教全体の流れを解説していて面白い<日本仏教史>
日本仏教史―思想史としてのアプローチ (新潮文庫)

日本仏教史―思想史としてのアプローチ (新潮文庫)


日本における仏教の歴史を世俗的な視点で描いていて面白かった。<浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか>
浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか (幻冬舎新書)

浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか (幻冬舎新書)


100分でわかる名著っつーNHKのテレビ番組の副読本。といいつつ、ほとんど番組と構成がちがっていて、テキストのほうが面白い。番組もおもしろいけど。個人的に感銘をうけたのは、あとがきにかいてあること。宗教とは、非常にロジカルである種科学的な、生き方に対する考察、アドバイスの部分と、非論理的でマジカルな部分がある。般若心経も両側面あって、理論的なところが重視されがちだが、非論理的な、となえればなやみがかいけつしてしまう、直感的な部分も、大切だ、というおはなしが面白かった。ただ、マジカルな部分は、自分の心のなかにとどめておき、それを理屈としてつかってはいけない、というところもなるほど、というかんじ。<般若心経>
『般若心経』 2013年1月 (100分 de 名著)

『般若心経』 2013年1月 (100分 de 名著)


密教と禅 に影響をあたえた華厳思想に関する本。単純に世界観に圧倒されるし、楽しい。<華厳の思想>
華厳の思想 (講談社学術文庫)

華厳の思想 (講談社学術文庫)

■神道/民俗学
神道の入門書であり、ただそんじょそこらの浅い本ではない。やっぱり神道はよくもわるくも日本人のコアだなぁと思った。<神道はなぜ教えがないのか>

神道はなぜ教えがないのか (ベスト新書)

神道はなぜ教えがないのか (ベスト新書)

古代の日本における宗教観について、どのようなものであったか考えさせられる本。<古代から来た日本人>

古代から来た未来人 折口信夫 (ちくまプリマー新書)

古代から来た未来人 折口信夫 (ちくまプリマー新書)

神道から神仏習合まで基本的なところをおさえられる。<神と仏の出逢う国>

神と仏の出逢う国 (角川選書)

神と仏の出逢う国 (角川選書)



■スピリチュアル/新興宗教
宗教のマジカルな側面から真っ向ぶつかって、論じている本。けっこうきわどい。一歩間違えるときもちわるい方向いいくぎりぎり手前で話している。ただ、そういう所で宗教は論じないと、ただの机上の空論になり、宗教の本当の大事な非論理的な部分がみえなくなるなぁとおもった。<現代霊性論>

現代霊性論

現代霊性論


企業・ビジネスも、宗教と似ているところが多々ある。企業も宗教も、人を救う、人を満足させることを目的としている。宗教に興味はなくとも、ビジネスに対して似たような情熱をもっている人はたくさんいる。ドラッカーはもとは宗教社会学者だった。そんなわけで、現代日本の大企業が、実は新興宗教から仏教までさまざまな影響をうけてなりたっている、ということがよくわかる本<7大企業を動かす宗教哲学>

■全体
世界にあるありとあらゆる宗教をざっと薄く浅く客観的に論じている。ちょっと浅く感じるけれども、頭の整理にちょうどいい。よくありがちな概略本ではなく、語り口も軽妙でよみやすい。作者独自の分け方で頭に入ってくる。<人はなぜ「神」を拝むのか>


…なんかまだかけてない本がいろいろあるきがするので、鋭意編集中。感想も適当なので書きなおそう。