Leanな生活について考えるブログ

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江戸時代はイノベーションのジレンマの時代だったのかも。

江戸時代の農本主義と、倹約文化は、安定した平和をもたらしたわけで、それはそれまでの戦国社会に対してはイノベーションな考え方だったわけですよ。特に戦国時代発展した商業中心な社会システムは、みんなつくろうとして、結局ふくれあがる人の欲望をおさえきれず自滅してしまったりしていて失敗したり、そのへんが徳川さんはびびってしまっていたのでしょう。だからこそ、そうじゃない質素な農業中心の社会を発明した。これは間違いなくイノベーションで、200年の平和をうみだしたことは成果です。

でも、農業中心のシステムが完成されてしまうと、そっからなかなか成長できなくなる。まだその時代完全にコントロールできないと考えられていた商業を重視する社会にうつるのはびびってしまって、農業だけでは成長がもたらせないとわかっていても、そういった社会システムを発明できなかった。まさにイノベーションのジレンマ

そんなこんなで、ベンチャーである薩長土肥が商業に関するイノベーションを達成してしまうわけです。

そう考えると江戸時代の政府にも少し同情してしまうな…。新しい冒険ができないのは、今の自分も似たようなもんだしね。