武士道
- 作者: 相良亨
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/09/13
- メディア: 文庫
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読み始めた。仏教から、最近武士に興味がうつりつつある。結局南極、日本人は武士が好きで、武士的精神を心の支えにしている気がする。体育会系とかも武士っぽいし、ビジネスもやたら戦国時代に例えられたり。そんで、私はそういうのが暑苦しくて嫌いで。ただまぁ、嫌いなんだけど、どっか自分も準拠しているところがあったりして。このもやもや。で、武士道について調べてみようと思って、本探してみると暑苦しい本ばっかり、理想ばっかり。武士道の負の部分をちゃんと書いている本はないか、批判的な本ないかなぁとおもって調べてるとこの本に出会いました。冒頭まさに、上にかいたような私の心情をあらわすような、もやもやが正直に書かれていて好感がもてて。内容的にも例えば室町の武士は、人に嫌われるな、目立つな、ということを徹底的に考えている武士が多かったみたいな話があり。まぁあるいみ控えめな武士道精神だが、こんな人ばっかりだったら、世の中なんもかわらんよねーみたいな苦言を著者はいっていて。そう、武士道のその保守的なところがいやなんですよね、と思ったり。本当の「武士」の心情、きれいごとばかりではなかったであろう事実が少しずつ見えてきて面白いです。まだ読んでます。