気狂いピエロ
凄い。日本人が目指しているものがここにはあって、到達できない場所にあるのだということをまざまざとみせつけられました。落涙。この作品の影響をうけている日本のものなんて腐るほどあるのでしょうね。
とりあえずTAMALAの元ネタはここだとわかりました。モアモアちゃんと執拗にいい間違えるtamalaと、ピエロと執拗にいい間違えるマリアーヌ。もちろんその奔放な性格。すべて。
全ての言葉を引用したくなる。そして悲しいほどにそれらを心のそこから理解することは難しい。最終的に私たちは西洋人になりたいのだと、思い出す。思い出させた。
だけれどもそれを自覚しなければ前にはすすめない。だけれども。
金から愛へ、都市から自然へ、余計なもの剥ぎ取り、王国の城壁から逃れようとした狂ったピエロ。限りなく、あるべき姿、美しいものへと近づこうとした二人は、太陽に恋したイカロスのように燃え尽き、海の彼方へと堕ちていく。
- 出版社/メーカー: アミューズ・ビデオ
- 発売日: 2002/09/27
- メディア: DVD
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