音楽家が神格化されやすいことについて
音には絵と違って枠があることに気づきにくい。音を聞いている間、それがどの媒体から発せられているかということを忘れやすい。だから、それを自分の傍におきにくい。客観視しにくい。結果的に、自分の感覚が及ばない「世界」のものとしがちになる。その「世界」に属する音楽を作るアーティストは神に近い存在として崇められる。
もちろん視覚表現だって、枠をわすれたりするぐらい、視聴者が没頭することもあるから、(製作者は)神格化されやすいけれど、音のほうがやっぱりされやすいよなとおもう。