シーン2−1 夏の学校(1) 授業
○ 教室
ジャンプを読む彰夫
数学の先生が前で授業をしている
生徒の板書を採点している
雄一、板書をまじめに写している
漫画を読んでいる彰夫にむかって
友人2「結局買ってんじゃねえかよ」(小声で)
先生「おい、こらそこ!」
漫画を焦って隠す
先生「今隠しただろ、なんか!」
○ 教室、雄一の机
雄一、そのやりとりの間
参考書を机の中からとりだそうとする
すると奥底から演劇のちらしが目に入る
高校生演劇全国大会作品「ザネリの夏」
雄一苛つく
くしゃくしゃにしてポケットに入れる
ペットボトルを飲み干す
○ 教室
先生「おまえらもう3年の9月、文化祭前だからってうかれてんじゃない、もう受験だぞ、わかってんのか?」
彰夫「あ、はい」
先生「ったく」
ジャンプをもって教卓に戻る
先生「じゃあ次、中川、にしじ・・・って西島はもうおらんの・・・で・・・」
誰もいない机アップ
先生「西田!おい、おまえ今日あたってるじゃねえか」
彰夫「うぃす」
先生「早くかけよ」
前に出てチョークで書き始める二人
雄一、かきながらのどがかわきはじめる。
視線を自分の机のペットボトルにうつすがもう中身ははいっていない
かきおえた雄一
雄一「すいません」
先生「なんだ」
雄一「ちょっとトイレいってきていいですか」
まだかいている彰夫