シーン8 演劇部、部室前
○ 学校・演劇部部室前
雄一が迷っている
手をドアにかけようとすると
中から金髪の部員があらわれる
雄一に気づく。
部員「ん」
雄一「あ、えと」
雄一部屋をちらっとのぞく
中でカードマージャンをやってる
ポン!とかいってる
雄一「文化祭のことではなしがあるんだ」
部員「あ、西島に用事」
雄一「あ、べつに君でい…」
部員「西島〜」
西島が顔を出す
西島「ん?」
雄一「…ひさしぶり」
○ 同・部室
雄一下を見続けている
西島をみようとしていない
西島は机に足を乗せて音楽を聴いている
うしろでは相変わらずカードマージャン
雄一「あ、そんだけだから。うちらとしては是非出て欲しいと思ってるんだ」
西島「おう。じゃ検討してみるわ」
西島、きいているような、きいていないような。
しばらく無言
きまずそう
雄一「あ、あとさ」
西島「ん?」
雄一「…いや、あ、なんでもない」
部室を出る